Karte.154 僕はどこにいても君を見つける

諏訪から告げられた事務所の判断に対し市川は取り乱すこともなく振る舞うが、本心は決して言葉通りのものではなかった。暗く閉ざされたかにも思えた迷路を抜けた先に待っていた光。山田の顔を見るなり市川はすがりつくようにその体を抱きしめていた。そして市川は自分の決意を語る。大人たちから押しつけられる理不尽も乗り越えられる自分になるために。抑えきれない涙と共に伝えられたその言葉を聞いた山田は…。