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[委員ちょうの事じょう] 桜井のりお先生の読み切り漫画『委員ちょうの事じょう』について

委員ちょうの事じょう

あらすじ

月刊モーニング・ツー2017年7月号「モーツー10周年記念読み切り第10弾」として掲載された読切作品。
高橋くんを好きな委員長は、ただ彼に話し掛けるだけでも大騒ぎ。好きな相手の前ではパンツを脱いでおくのが恋する乙女のルールなのだ。一方脱いだパンツを渡された友人の早紀は戸惑うばかり。パンツを脱ぐ行為に疑問を呈するが、逆に恋を知らないのだと諭されてしまう。そして放課後。意中の高橋くんが可愛いと評判の女子・文野と一緒に帰っているのを見た委員長はショックを受ける。問題は文野が高橋くんに好意を抱いているかどうか。それを知るためには、文野がパンツをはいているかを確認するしかない!?

構成

作者キャッチ

少年チャンピオンコミックス『みつどもえ』18巻発売㊥。

アオリ文(柱)

『みつどもえ』の桜井のりおが描く、みんなの好物、パンツ漫画♨

オクリ文

次作のパンツ漫画にご期待あれ!

作者コメント

はじめまして。今回は珍しくパンツについて描かせていただきました。ネームを描いてから時間が経っているため、冷静な目で見てしまい恥ずかしいです。勢いで生きていることを認識しました。

ピックアップ

委員長

本作の主人公の女子中学生。名前は不明で友人の早紀からも「委員長」と呼ばれる。高橋くんのことが好き。黒髪のツインテールで触覚部分を伸ばしている。そのいかにも真面目な優等生っぽいルックスに反して、好きな男子の前ではパンツを脱ぐという謎文化に倣ってノーパンになるばかりでなく、話しかけている最中には性的興奮(?)を覚えている痴女である。Tバックをはく日(Tバックデー)にはTという字や音に反応して恥辱にまみれ興奮してしまうという彼女の主張もそれを裏付けるものであろう。

早紀(さき)

委員長の友人の女の子。金髪っぽいショートボブで体格は小柄。委員長の奇行に戸惑ったりツッコミを入れたりする。好きな男子の前ではパンツを脱ぐものだという委員長の話を信じられずにいたが、恋をしたことがないからだと言われて反論できなくなってしまう。その後は委員長の恋路をサポートすべく、高橋と文野の関係に探りを入れようとするが…。

その他の登場人物

委員長の想い人である高橋くんは真面目そうな男子。ボクサーパンツ派。その高橋と一緒に下校していたのが、学年一可愛いとされる女子・文野(ふみの)。文野は果たして「恋する女の子」なのか。委員長と早紀はそれを知るべく彼女のパンツの有無を確認しようとする。

本作の構想

本作の元ネタとなったのはのりお先生のつぶやき「痴女とは」(2014.12.12)で、この時点で委員長・高橋くんが登場していた。このつぶやきを見て分かるように、この時の委員長はパンツどころか「全裸にコート」だけであり、痴女っぷりは本作以上のものだった。

舞台の中学校

雑誌掲載時の告知つぶやきでも明らかなように、本作の舞台となったのは『みつどもえ』で佐藤絵理が通っていた鴨橋中学校である。委員長たちが着ている制服のデザインも絵理と同じ(みつどもえ18巻の扉絵)で、作中のモブとして絵理やトム先輩らしき姿も窺える。

関連項目

猫と女児の私

本作の前に「月刊モーニング・ツー」に寄稿された読切作品。

緒方愛梨

みつどもえ』に登場する常時ノーパン女子。鴨橋中学校に進学してもノーパン文化があるようなのでひと安心?

分類
作品名その他の作品
カテゴリ読切作品・短編
作品データ
タイトル

いいんちょうのじじょう

委員ちょうの事じょう

掲載号月刊モーニング・ツー
2017年7月号(2017.05.22)
収録巻未収録
ページ数10
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