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[みつどもえ] 漫画『みつどもえ』のトップページ

みつどもえ

作品紹介

来歴

のりお先生の2作目の連載作で、ジャンルは日常系ギャグ漫画。のりお先生の名を世間に知らしめることになった最初の代表作と言える。
週刊少年チャンピオン誌上にて2006年3月~2012年8月まで、その後姉妹誌である別冊少年チャンピオンに移籍して2012年9月~2017年8月まで掲載された。単行本は1~19巻が刊行されている。途中1年3か月に及ぶ長期休載を挟んだものの、実に11年半もの期間にわたって連載が続けられ、現在でものりお先生の最長連載となっている。
この作品の連載を通じたのりお先生の作家としての成長と平行するように漫画自体の評価も上昇していき、読者の間で人気を博すようになる。そして連載5年目には念願のアニメ化も果たすこととなった。

あらすじ

キャッチフレーズは「三つ子三姉妹の大暴走ギャグ!!」。
新任教師の矢部智が赴任してきた上尾市の鴨橋小学校1)6年3組、そこには「日本一似てない三つ子」丸井三姉妹がいた。支配者気取りの長女みつば、パワフルすぎる次女ふたば、陰のオーラをまとう三女ひとは。そんな問題児揃いの三つ子だけでなく、クラスメイトも家族も先生たちもみんなひと癖ある変わり者ばかり。三つ子の周りはいつも元気で楽しく、毎日が面白おかしい。

作風・特徴

8ページ前後の1話完結型のショートギャグで、その作風を表題に倣って言うなら「ギャグ」「萌え」「エロス」の三つ巴と言ったところか。ギャグとしては限られたページ数の中でもしっかりオチまでつける練り込まれたネームが秀逸で、軸となるのはすれ違いギャグ。そこに時にドタバタあり、時にキャラ性で押し通したりと、ワンパターンに陥らない工夫が為されている。萌えという観点からは女の子キャラの可愛らしさが連載を追うごとに磨き上げられていったことが大きい。個性豊かなキャラとそれを引き立てるエピソードが織り交ぜられ、それぞれに根強いファンが付くに至った。エロスは小学生ということで直接的な描写は避けられ2)、あくまでほのかなものではあるが、セクシャルになり過ぎないお下品さが笑いにも繋がっている。この3つの要素の絶妙なバランスこそが本作の白眉と言える点であろう。
また作中で学年が進むことはなく同じ1年間が繰り返される。夏休みやハロウィン・クリスマスといった年間行事も毎年内容を変えて描かれる。そしてその「みつどもえ時空」の中でも人間関係は徐々に変化していき、後の作品にも受け継がれることになる「人と人との関わり合い」(そしてそこから生まれる変化と成長)という、のりお先生が掲げるテーマ3)が浮かび上がってくるのである。

コミックス等

コミックスは全巻電子書籍化されている。ただ電子版には裏表紙や折り返しのネタ(みつどもえ川柳)が収録されていないため、出来れば紙の単行本も手に取っていただきたいところ。秋田書店のサイトでは紙の本はずっと品切れ状態との記載になっているが、流通量も多かったはずなので入手自体は容易だろう。また過去のエピソードを1ページのショート漫画で振り返っていく『ほぼ週刊みつどもえ』というWeb連載も行われていた。こちらについては当該項目を参照。

記事一覧

年表

2006年3月週刊少年チャンピオン15号より、短期集中連載開始。4卵性でいったん終了。
 5月週刊少年チャンピオン24号より、再度集中連載開始。5卵性9卵性までで終了。
 7月週刊少年チャンピオン33号より、再度集中連載開始。10卵性13卵性までで終了。
 9月週刊少年チャンピオン41号より、再度連載開始。
  ようやく正式に毎号連載が決定。初のカラー扉掲載(17卵性)。
2007年1月コミックス1巻発売。
 6月コミックス2巻発売。
 10月コミックス3巻発売。
2008年3月コミックス4巻発売。
 6月連載が100話目に到達。
 9月コミックス5巻発売。
  コミックス6巻発売。
2009年5月コミックス7巻発売。
 12月アニメ化されることが発表された。
  コミックス8巻発売。
2010年6月コミックス9巻発売。
 7月アニメ『みつどもえ』(1期)が放映開始。同年9月まで全13+1話放送。
 8月連載が200話目に到達。
 9月コミックス10巻発売。
2011年1月アニメ『みつどもえ 増量中!』(2期)が放映開始。同年2月まで全8話放送。
 2月コミックス11巻発売。
 4月227卵性掲載後、週刊少年チャンピオン20号にてしばらく休載に入ることが発表された。
2012年7月週刊少年チャンピオン35号にて、1年3ヶ月ぶりに連載再開。
 8月232卵性を最後に、週刊少年チャンピオンから別冊少年チャンピオンに移籍。
 9月別冊少年チャンピオンに移籍しての連載開始。
  コミックス12巻発売。
2013年8月コミックス13巻発売。
2014年5月コミックス14巻発売。
 7月Championタップ!上で『ほぼ週刊みつどもえ』の連載が開始。
2015年3月コミックス15巻発売。
 6月連載が300話目に到達。
 7月「第1回みつどもえキャラクター人気投票」が実施される。
 11月コミックス16巻発売。
2016年3月2006年3月9日の連載開始から10周年。
 6月『ほぼ週刊みつどもえ』の連載が終了。
  コミックス17巻発売。
 9月ロロッロ!』の短期集中連載により、週チャン・別チャンの両誌で同時連載となった。
2017年2月コミックス18巻発売。
 8月別冊少年チャンピオン9月号にて、最終話掲載。11年半の連載が終了。
 10月コミックス19巻発売。

外部リンク


1)
埼玉県上尾市はのりお先生の出身地。鴨橋小学校は名前のモデルと見られる実在の学校があり、アニメ関連の動画にもチラッと登場している。
2)
例えば脱ぎかけや作中の絵として描かれることはあっても、実際にはいている状態のパンツは決して描かれなかったり。
3)
ロロッロ!』の主人公・森繁ちとせ、『僕の心のヤバイやつ』の主人公・市川京太郎は、このテーマに沿って生み出されたキャラであろう。