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子供学級

作品紹介

来歴

のりお先生の初連載作にして、なかなかの問題作。ジャンルはドタバタギャグ漫画。読み方はそのまま「こどもがっきゅう」。
週刊少年チャンピオン誌上にて2003年10月~2005年5月まで掲載された。単行本は1~4巻が刊行されている。一度目の連載は6話分のみの短期連載で、その後(おそらく先生の高校卒業を待つ形で)本連載に移行した。

あらすじ

キャッチフレーズは「バイオレンス・スクール・ギャグ」。
上尾第二小学校1)の5年2組にやってきた新しい担任は見ためは子供、実は22歳の独身女教師・小島梅子だった。常識ハズレな怪力とむちゃくちゃな教育方針を振りかざして暴れ回る梅子のせいで、クラスはトラブルと流血が絶えない地獄と化す。そこに梅子を目の敵にする天敵たちまで乱入してきて、ハチャメチャすぎるバイオレンスと笑いの嵐が巻き起こる。

作風・特徴

1話完結型のショートギャグで、作風としてはチャンピオンで言えば『浦安鉄筋家族』や『無敵看板娘』のようなアクション性を重視したギャグ漫画を、よりバイオレンス方面へ先鋭化したものと言ったところ。次作以降見られるようなキャラの魅力やネームの妙で勝負するのではなく、ひたすらハチャメチャさや勢いを重視し、動きの面白おかしさでごり押ししていくタイプである。キャラクターの配置はドラえもんパターンを踏襲しているが、一応ドラえもんポジションに当たる小島梅子が最大のトラブルメーカーであり、自ら話をかき回していく。
話のパターンは梅子に降りかかる災難(だいたい自業自得)や担任するクラスの問題(だいたい梅子が原因)を解決しようとして力に頼りさらに混迷を深める。あるいは梅子が敵対する人物とバトルを繰り広げる…といったものが中心。梅子は見た目は子供ながら身体能力が常人離れした完全なるギャグ漫画世界の住人であり、そのキャラクター性を最大限に活用したものとなっている。

コミックス等

コミックス末尾のおまけコーナーがかなり充実しており、若き日ののりお先生のはっちゃけ具合を楽しめる。今では考えにくいことだがご本人のプライベートな情報もかなり大っぴらに自ら公開されており、一次資料としての価値も高い。
惜しむらくはそのコミックスが現時点で電子書籍化されていないこと。紙の単行本の在庫は既になく今後新たに刷られることも望み薄であるため、おそらく中古本以外に入手する手段はないと思われる。

記事一覧

年表

2003年10月週刊少年チャンピオン44号より、短期集中連載開始。全6話(1時間め6時間め)で終了。
2004年3月週刊少年チャンピオン16号より、本連載開始。
 7月コミックス1巻発売。
 10月コミックス2巻発売。
2005年2月コミックス3巻発売。
 5月週刊少年チャンピオン15号にて、最終話掲載。1年の本連載が終了。
 6月コミックス4巻発売。

外部リンク


1)
埼玉県上尾市はのりお先生の出身地。第二小学校というのは架空の校名である。